逢いたさ見たさ病めるMy Mind
たまに、昔好きだった人を思い出す事ってよくある。
特に車に乗っていてラジオから流れる曲は要注意である。
その曲が昔流行った曲だったりすると、あの頃がフィードバックする。
「この曲は確か高校2年の頃で・・・」
年代まで覚えていて、下手をすると季節まで覚えてたりもする。
たちが悪い事に、上手く想いを伝えられなかった女性(ひと)ほど頭に浮かぶ。
高校2年の時に好きだった人はほのかな香りがした。
金木犀の香り、今でも季節になると思い出す。
当時のコンビニで売っている物だった。化粧水みたいな香水?
何だったんだろう?偶然大宮のコンビニで一緒になり、それを買った記憶がある。
このサザンのアルバム「Nude Man」の中の1曲。
「逢いたさ見たさ病めるMy Mind」
歌詞の中に
「時折君がそばにいた頃の 香りが風に舞うような気がする」
という歌詞に、その人と金木犀の香りをかぶらせてしまった。
今日、車で大宮を走っていた時に、尾崎豊の「卒業」が流れた。
「卒業のシーズンなんだなぁ・・・」
大宮の町並みを眺め、高校生の頃を思い出した。
「高校生の頃よくチャリンコでここら辺まで来たよなぁ・・・」
その人は大宮に住んでいた。
意味も無く、また行く理由も無いのに大宮まで行ってたあの頃。
ただその人に偶然会う事だけを願って・・・
偶然会う事は無く、高校を卒業した。
それから会う事は無い。
卒業と大宮ってキーワードでそれだけ思い出し、サザンの曲を聴きたくなった。
きっとその人は結婚もして子供もいて幸せを築いている事だろう。
またそうであると願おう。
そんな気持ちの時にサザンの曲は最高のBGMになるのだ。