あしたのジョー/尾藤イサオ

f0091289_0665.jpg「あしたのジョー」でよく覚えているシーンがある。あまりにも有名な力石との対決もそうなのだが、何故か俺は廃人になってしまったカーロス・リベラが印象に残っている。
力石との対戦で、ジョーは力石を死に追いやった。それに対して心に深い傷を残してしまうジョーは、顔にパンチを打てないボクサーになってしまった。顔を打つと嘔吐してしまうのである。その境地を救ってくれたのがカーロス・リベラである。カーロスとの対戦でジョーはボクシングの原点を知り、顔面をヒットさせても嘔吐しなくなるのであった。

カーロスとの試合は反則引き分けになり、カーロスは世界タイトルマッチに向けて帰国する事になる。帰国後1ヶ月にタイトルマッチは行われたが、カーロス・リベラは1R 1分33秒で世界チャンピオンのホセ・メンドーサに簡単に負けてしまう。f0091289_0393749.jpg試合後にカーロスのマネージャーが「カーロス・リベラはチャンピオンに負けたのではなく、日本の矢吹にすでに壊されていた」と表明する。カーロスは引退を余儀なくされ廃人になってしまう。

その後のジョーは東洋バンタム級チャンピオンを獲得して、残すは世界タイトルだけとなった。しかし白木ジムの葉子はジョーに野獣さを取り戻してほしく、マレーシアからハリマオという無名のボクサーを挑戦者にあてた。試合は見事ジョーが野獣さを取り戻し勝利した。
その試合の途中に廃人になったカーロスがリングへジョーに会いに来た。カーロスは乞食になってしまい、その風貌で誰にも気付かれずリングには忍びこんでやって来た。

ジョーはすぐにカーロスだと気付き、試合後のインタビューも断りカーロスを控え室に招待する。汚い風貌にジョーは新品のシャツをカーロスにあげるのだが、シャツのボタンをはめる事が出来ない程廃人になっていたのだった。
それに見かねたジョーはボタンをかけてあげようとするのだが、ジョーもボタンをはめる事が出来なくなっていた。それはジョーの身体にも異変がある事を告げてもいたのだ。

後日カーロスを診察したところ、頭蓋骨の亀裂が診断された。
それはジョーが作った傷跡では無く、チャンピオンのホセ・メンドーサが放ったコークスクリュー・パンチによる亀裂だとわかった。そして、その頃にはジョーの身体もどんどん蝕んでいる様が症状として表れてくるのであった。白木ジムの葉子はそれに気付き、タイトルマッチを止めるのだが、ジョーはチャンピオンに挑むのであった。


身体の異変を感じるジョーにカーロスの存在が俺には強く印象に残っている。
俺がその立場なら間違いなくボクサーを辞めている。このマンガでいう「男」にはなれない。
たこ八郎がパンチドランカーだったのは有名な話である。俺ならああは生きられない。
ジョーは「真っ白になったよ・・・」と言って廃人になってしまうのだが、続きがあったならドランカーになっているのである。あの硬派のジョーがドランカーになってしまったら浪漫は壊れる・・・。
俺はそんなところが気になってしまったのである。

f0091289_1353193.jpg余談ですが皆さん、いか八朗ってご存知でしょうか?たこ八郎のそっくりさんです。前にいた会社によく5線紙を買いに来たのだが、管楽器か何かをやっているようだった。しかし、心はたこ八郎なのか、よく行く喫茶店で昼間からビールを飲んでいた。
昔、とんねるずの番組でたまに見かけた程度ですが元気にしているのでしょうか?
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